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Statspackの最も優れた解説書とは? ―8月の人気記事

第2回


Statspackの最も優れた解説書とは?

 前回、Enterprise ManagerやAWRを使用したパフォーマンス分析を紹介しましたが、Standard EditionやStandard Edition Oneを使用しているシステムでは、以前から一般的なStatspackを使った分析技術が必要ですね。

 Statspackを利用している皆さんの中に、「Statspackにはちゃんとした解説本が少ない」と思っていらっしゃる方もいるのではないでしょうか? 実は最も優れた解説書が $ORACLE_HOME/rdbms/admin/ 配下にあるspdoc.txtなのです。

 spdoc.txtの目次は以下の通りです(Oracle Database 11g Release 2の場合)。

  0. Introduction and Terminology

  1. Enterprise Manager (EM), Automatic Workload Repository (AWR) and Statspack

  2. Statspack Configuration

  3. Gathering data - taking a snapshot

  4. Running the Performance reports

  5. Configuring the amount of data captured

  6. DB time,, and Time Units used for Performance Statistics

  7. Event Timings

  8. Managing and Sharing performance data

  9. New and Changed Features

  10. Compatibility and Upgrading from previous releases

  11. Oracle Real Application Clusters specific considerations

  12. Conflicts and differences compared to UTLBSTAT/UTLESTAT

  13. Removing the package

  14. Supplied Scripts Overview

  15. Limitations and Modifications

 この文章を読むと、Statspackの導入(2章)から運用の設定(3章・4章・5章)、Statspackレポートを解析する上でのポイント(6章・7章)、Statspackデータの管理(8章)、過去のリリースからのアップグレード(10章)など、Statspackを利用する上で非常に有益な情報を得ることができます。

 さらに上級者の方にはStatspackの生成スクリプトである、$ORACLE_HOME/rdbms/admin/spcreate.sqlの中身も読んでみると、内部的に

  $ORACLE_HOME/rdbms/admin/spcusr.sql
  $ORACLE_HOME/rdbms/admin/spctab.sql
   $ORACLE_HOME/rdbms/admin/spcpkg.sql

 が呼ばれていることが分かります。

 これらのSQLスクリプトを読むと、Statspackがどのように作られ、どういった情報を収集しているかを読み砕くことができ、Statspackを使いこなす、まさに「Statspack通」になることができるでしょう。

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自動チューニングと手動チューニングを使いこなそう!

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矢木覚(ヤギサトル)

  Oracle ACE SIerにおいて、Oracle Databaseの最新技術を用いた、企業システムの基幹システム設計/構築に携わる。大規模RACやOracle Exadataによるシステム設計・データベース統合等を行ってきた。その経験を基に、現在ではオラクルの技術を広めるエヴァ...

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