クラウド利用にロックリリースは必須
データベースベンダーに加えて、今回新たに6社のシステムインテグレーター(以下、SIer)6社が参画することになった背景について、日本ヒューレット・パッカード株式会社 常務執行役員 エンタープライズアライアンス営業統括本部長の吉谷清氏は、「今日の企業のまざまなIT課題を踏まえると、クラウド技術を採用することは必須だが、ベンダーロックインがクラウド導入を阻害している」と語る。
日本HPデータベース新戦略として2011年4月に発表されたのが「ロックリリース」だ。この戦略では、乗り替えが困難な既存データベースを利用しつつ、「SQL標準化アセスメントサービス」など、移行性を確保するための各種サービスを提供してきた。また、この戦略に賛同する5社のデータベースベンダーとともに、「データベース改革推進アライアンス」を発足させもした。
以降、2年~5年を想定し、「DB ロックリリース」を進めている日本HPだが、吉谷氏によれば、「やはり、チャレンジではある。アプリケーションの手直しなど、案件の規模が大きくなればなるほど、大変なものになる」という。そこで、今回、SIer6社の参画に発展した。
今回参画するシステムインテグレーターは、株式会社日立ソリューションズ、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社、日本ユニシス株式会社、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ、TIS株式会社、東芝ソリューション株式会社の6社。従来のデータベースベンダー6社に加え、総勢12社でデータベース改革を支える。