SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Enterprise IT Women's Forum

2025年1月31日(金)17:00~20:30 ホテル雅叙園東京にて開催

Security Online Day 2025 春の陣(開催予定)

2025年3月18日(火)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

oracletechアーカイブス!

データベース・セキュリティの実装 第1回 アクセスコントロールと権限管理


本連載では、これから4回にわたってオラクルのデータベース・セキュリティを解説していく。1回目の今回はアクセスコントロール、2回目はログ取得と監査機能、3回目として暗号とその高速化技術、そして最終回では新しいトピックとしてOracle Database Firewallを取り上げるのでご期待頂きたい。

データベースのセキュリティで情報を保護することの意義

 RDBMSにおける情報保護、いわゆるデータベース・セキュリティは2004年、個人情報保護法の完全施行を前にして多くの漏洩事件が明るみに出た時期を大きなターニングポイントとして、速くて止まらず管理しやすければ良いというだけはなくセキュリティが確保されているということが同時に強く求められるようになったと言えるだろう。

 内部犯行による意図的な情報漏洩事件について考えるときにやっかいな問題のひとつは「情報を盗んでも窃盗ではない」ということであるが、この問題を解決する方法の一つとして期待されているのが不正競争防止法の改正である。2009年4月に改正案が国会で可決・成立しており、2011年に入って実際の検挙事例も出てきた。この不正競争防止法では「不正の利益を得る目的」で「営業秘密を記録した媒体等を横領する行為、無断で複製する行為」が処罰対象となるとされ、情報を盗む行為自体を直接的に処罰することが可能になると考えられている。

出所:経済産業省「不正競争防止法の一部を改正する法律案」平成21年 (平成21年4月21日可決成立)
出所:経済産業省「不正競争防止法の一部を改正する法律案」平成21年
 (平成21年4月21日可決成立)

 しかし不正競争防止法を適用するためには「営業秘密の三要件」(秘密管理性・有用性・非公知性)を満たすように、情報が「営業秘密」としてしっかり保護されている必要がある。この三要件における秘密管理性を満たすためには、デジタルデータとして取り扱っている企業の機密情報に対してITシステムの内部でしっかりセキュリティ対策を実施しておかなければならない。このとき情報を格納する「金庫」そのものであるデータベースのセキュリティ対策は非常に重要な役割を果たすと言える。

 こうした課題を解決していくために、これから4回にわたってオラクルのデータベース・セキュリティを解説していく。1回目の今回はアクセスコントロール、2回目はログ取得と監査機能、3回目として暗号とその高速化技術、そして最終回では新しいトピックとしてOracle Database Firewallを取り上げるのでご期待頂きたい。

次のページ
データベース・セキュリティにおけるアクセスコントロールと権限管理

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
oracletechアーカイブス!連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

oracletech.jp編集部(オラクルテックジェイピーヘンシュウブ)

oracletech.jpは、オラクル・データベースと関連製品をお使いいただいている皆様、開発に携わっているエンジニアの皆様、オラクル製品を販売いただいている皆様すべてにとって有益な情報源となることを目指しています。エンタープライズ系ITを中心に、製品情報や技術情報からテクノロジー・トレンド、キャンペーンやイベント/セミナー情報まで多岐にわたります。日本オラクルの社員だけでなく...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/3531 2012/02/10 18:08

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング