SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

EnterpriseZine Day Special

2024年10月16日(火)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

oracletechアーカイブス!

データベース・セキュリティの実装 第3回 データベースの暗号化とパフォーマンスの両立


第3回はデータベースの暗号化について取り上げる。まず、データベースの暗号化について真っ先に頭に浮かぶとすると、そもそも暗号化することで何のメリットがあるのだろうか? パフォーマンスへの影響はどれくらいあるのだろうか? という疑問があるに違いない。今回は、その疑問を明確に解消できる方法を具体的に説明していきたい。

データベース暗号化の意義

 事を起こすには必ず理由があるように、データベースを暗号化する、しなければならない理由もある。その背景となる脅威については、Think ITの記事で詳細に触れているので一度目を通してほしいが、データベースの暗号化によって防ぐことができる脅威は、盗聴と盗難だ。

 具体的に、Oracle Databaseで考えてみると、

  •  Oracle Netを使ったクライアント~データベース間の通信の盗聴
  •  データファイル、REDOログファイル、アーカイブログファイルの盗難
  •  Export、Datapump、Recovery Manager等のバックアップファイルの盗難

 ネットワークアナライザのようなソフトウェアでパケットを覗き見られたとしても、USBメモリでデータファイルをコピーして持ち出されたとしても、暗号化されていれば当然そのデータを見ることはできない。実際に、暗号化されていないハードディスクを修理に出した後に顧客情報が漏えいしてしまったという事件もある。情報漏洩対策としては、暗号化、認証やアクセス制御など複数のセキュリティ対策の組み合わせで実施されるべきものではあるが、その中でも暗号化は保険的な最後の砦としてその役割は非常に重い。

暗号化はアクセスコントロールではない

 よくデータベースの暗号化というと、下の図のようにユーザーごとにデータが暗号化されるようなイメージを持たれるかもしれない。これは本来暗号化で行うべきものでない。第1回に紹介しているがデータベースにはアクセスコントロールの機能が備わっており、この機能で誰にどのデータを見せるかということを定義することが正しい使い方である。暗号化が防ぐことができる脅威は、データの盗聴と盗難ということを忘れないで欲しい。

暗号化はアクセスコントロールではない
暗号化はアクセスコントロールではない

Oracle Advanced Security Option (ASO)

 Oracle Advanced Securityは、データベースの暗号化に特化したオプションだ。上記で示した脅威に対して、Oracle Advanced Securityでは、それぞれ暗号化することで対応が可能である。今回は、特にネットワークの暗号化と格納データの暗号化の特徴と方法について説明していく。

Oracle Advanced Security
Oracle Advanced Security

次のページ
ネットワークの暗号化

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
oracletechアーカイブス!連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

oracletech.jp編集部(オラクルテックジェイピーヘンシュウブ)

oracletech.jpは、オラクル・データベースと関連製品をお使いいただいている皆様、開発に携わっているエンジニアの皆様、オラクル製品を販売いただいている皆様すべてにとって有益な情報源となることを目指しています。エンタープライズ系ITを中心に、製品情報や技術情報からテクノロジー・トレンド、キャンペーンやイベント/セミナー情報まで多岐にわたります。日本オラクルの社員だけでなく...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/3538 2012/02/10 18:11

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング