物理設計の重要性
さて今回は、ランキングから離れて、私が先日実施した物理設計セミナーから、読者の皆様にポイントをご説明したいと思います。
システムを構築する上で、インフラ面からのタスクとアプリケーション面からのタスクがあります。
大きなプロジェクトになると、「インフラチーム」「アプリチーム」という形で明確に組織が分かれたりしますが、インフラは主に非機能要件、例えば性能・可要性・セキュリティ・拡張性といった設計にたずさわります。ハードウェア/ミドルウェアを扱うのもインフラ担当ですね。アプリは、アプリケーションの仕様、画面生成、データ設計、データ連携などアプリケーションの機能を扱います。インフラ、アプリにそれぞれプロジェクトマネージャがいて、各フェーズでコミュニケーションをとりながらシステム開発を進めていく、というのが、ある程度以上のプロジェクトでしょう。
その中で、DB物理設計は、インフラチームの基本設計/詳細設計のタスクにあたります。DBの論理設計はデータ設計になるため、APチームのタスクにあたります。
DBの物理設計は、システムの最重要コンポーネントである「データベース」に対して、ハードウェアの構成、運用・監視、耐障害性、バックアップといった非機能要件を設計・実装するものです。そのため、システムを『安定稼動』させる上で、最も重要なコンポーネントです。