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対談:日立製作所 山口 俊朗氏☓野村総合研究所 鈴木 良介氏 Web集中講義:ビッグデータのビジネス活用と企業戦略

edited by DB Online   2011/11/21 11:00

ビッグデータのビジネス利活用

 鈴木 これまでのビッグデータを生かしたビジネスは、Webサービス大手であるGoogle、Amazonなどが先行してきました。彼らはビッグデータを活用するために有能な人材を取り込み、必要なツールなどを内製しています。Hadoopなどはまさにそれがオープンソースとして表に出て来たもので、ニーズにかなっていることから多くの企業で使い始めているといえます。一般にも広がりつつあるビッグデータのビジネス利活用では、どのような事例や取り組みがあるでしょうか。

 山口 例えば東京証券取引所の株価指数配信システムがあります。これは元々1秒間隔で相場の変化を出していたのですが、ストリームを使うことにより、10ミリ秒以下で配信することが可能になりました。これは証券会社などによるアルゴリズムトレードで使われるもので、いかに早く相場の変化を知らせることができるかに価値があるビジネスです。(ニュースリリース

証券業の事例
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 次に数年前に実施したストリーム技術を活用した検証実験についてお話したいと思います。この実験で、都内で約2000台の車両のIDと緯度経度を1秒間隔で取得し、交通状況のモニタリングを行いました。これにより、高速道路のようなセンサーのない一般道路で、渋滞情報、事故情報の取得が可能になります。現在は状況のモニタリングにとどまらず、車の動きを予兆検知して渋滞予測への活用を検討しています。

 さきほど、鈴木さんがお話されたように、GPS端末が安価になって普及した結果、対象の車両数を増やして情報の精度を高めることができるようになった背景があって、状況の確認から予測へと進めることができました。まさに、ビッグデータを処理する環境が整ってきたことで実現できるようになってきた取り組みの1つだと言えます。

運輸業の事例
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  • EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

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