さて、ここから本編。物書きのクセに筆が遅くて各方面に多大なご迷惑をかけているワタクシですが、発表会の会場などで、その場で記事を書き上げているライターさんや記者さんを見るたび「すごいなああああ」と自分にない能力を心底うらやましく感じます。かのマーク・ザッカバーグの言葉に「Done is better than perfect.」という有名なフレーズがありますが、質は二の次、とりあえずはスピードだよ!という考え方は、ここ最近、ビジネスの世界においてすごく広まってきているような気が。そう、やっぱり速さというのは何事においても大きな価値をもたらすものなんですね…(ためいき…)。
データベースの世界でも速さは重要な指標です。そしてDB Online読者の皆様ならご存知かと思いますが、ここ1、2年ほどでSAPのインメモリデータベース「SAP HANA」はその超高速性でデータベース市場において大きな成長を遂げました。バージョンがアップするたび、性能の向上とともに、確実に市場でのシェアを獲得している様子が外部からでも見て取れます。オラクルCEOのラリー・エリソンは「HANAでまともに動くエンタープライズアプリなんかどこにもないじゃないか」と各所ではげしくdisり…、もとい、批判しておられましたが、少なくともラリーの目に映ったHANAと2012年8月現在のHANAは、別物と言っていいのかもしれません。なぜならHANAはいま、データベースそのものの高速性だけでなく、SAP自身の変化の速さを象徴する存在になろうとしているからです。なお、HANAの超高速性がどんな変化をもたらすかについて、馬場さんがアツく語ってくれたインタビューはこちらになります。
というわけで今回は、SAPによるベンチャー支援イベント「SAP Startup Forum Tokyo」の開催を8月29日(水)に控えたSAPジャパンのおなじみ"Mr. HANA"ことリアルタイムコンピューティング事業本部長 兼 Co-Innovation Lab Tokyo担当の馬場渉さんに「進化するHANA、変化するSAP」をテーマにお話を伺いました。「SAPがベンチャー支援?」と訝しむ方もいらっしゃるかとは思いますが、いやいや、これがけっこう本気だったりするわけですよ!