ハードウェアが進歩して、「チューニングなど難しいことをしないでもハードリプレイスで乗り切れ!」というのがこれからのトレンドです。でも、それは大体においてDWH系のシステムにしかうまく適用できません。OLTP系のシステムでは依然として基本的なインデックスの見直しやSQL文の書き換えが最もパフォーマンスを改善する手段と言われています。でも、既にある程度のパフォーマンスを維持しているんだったら・・・、ハードリプレイスでさらなるパフォーマンスの向上が望めるかもしれません。

MySQL Cluster で簡単スケールアウト?!
今回の特集MySQL Clusterのスケールアウト検証ではInsight Qube PYTHON※ を使ったハード増強でパフォーマンスがアップする仕組みを実証してみたいと思います。
- どこまでスケールアウトできるのか?
- MySQLでフォルトトレラントは実現できるのか?
が今回のテーマです。
また、スケールアウトができるという強みを持つMySQL Cluster はOLTP系の処理では力を発揮できそうですが、DWHでは使えるのか?Oracleとの仕組みの違いも絡めて解明していこうと思います。
※「Insight Qube PYTHON」とは
見た目は普通のPC。でも中身は・・・。様々なDBのR&Dを誰にでも可能にしたマシンです。詳しくはこちら
なお今回の検証は、「血眼になってマニュアルを読み漁り、様々なパラメータ設定を駆使してパフォーマンス向上を行う」(熱血チューニング?!)というのではなく、あくまで、ハードウェアを追加することで簡単に、Coolに(・・・だから微熱。)パワーアップが図れることを主眼に置いています。
よって、詳細なパラメータ設定については実施しません。パフォーマンスチューニングや運用に関しては多くの良書が出版されていますので、そちらをご覧になって下さい。
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- この記事の著者
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廣畑義弘(ヒロハタヨシヒロ)
株式会社インサイトテクノロジー
ビッグデータ・ソリューション開発部国内メーカー系SIer等を経て2011年にインサイトテクノロジー入社。自社製品「Insight Qube」上での様々なデータベースの検証やソリューションの立ち上げに従事。※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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