前回までは、最適な実行計画を作成するためには、どのような情報を「与える」必要があるか、ということを説明してきました。しかし、適切な情報を与えても、最適な実行計画が作成されないSQLも一部あります。そのため、リリース前に性能試験を必ず行い、アップグレードをきっかけに、性能が劣化する処理はないか確認する必要があります。今回と次回で、アップグレード時に実施して頂きたい試験と、適切な性能試験をするための秘訣をお伝えします。
アップグレードを行う時は、このテストを実施しよう
アップグレードを行う時は、テストを実施していますか?と聞くと、実施しているとお答え頂くと思います。
では、アップグレードを行う時は、十分なテストを実施していますか?と聞かれても、実施していると答えられますか?
そもそも、どのようなテストを行えば、十分なテストを行ったと言えるのかわからない!という悩みを持っている方も多いと思います。
そこで、アップグレードを行う時に、行うと良いOracle データベースに関するテストをご紹介します。

このように、アップグレードを行う時は、「アップグレードテスト」「システムテスト」「性能試験」の3つの観点の試験を全て実施すると安全性が高まります。
その中でも、「性能試験」は、どのようなシナリオでテストを実施すれば、十分なテストをしたと言えるの?と疑問を持っている方も多いと思いますので、正しい性能試験をするための秘訣をお伝えします。
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- この記事の著者
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大村奈緒(オオムラナオ)
日本オラクル株式会社
コンサルティングサービス統括
テクノロジーソリューションコンサルティング統括本部
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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