『イノベーションのジレンマ』の理論をワークショップで
市場を支配していた優良企業が、破壊的イノベーションにさらされ、敗退してしまう。このメカニズムを解説した『イノベーションのジレンマ』(以下「ジレンマ」)は今や経営者だけでなくビジネスパーソンの必読書といえる。この著者であるクレイトン・クリステンセンが設立した会社がイノサイト(Innosight)である。
クリステンセンの理論といえば「ジレンマ」が有名だが、破壊的イノベーションをどのように仕掛けるかを語った『イノベーションへの解』『イノベーションへの解:実践編』は、企業の新規事業開発やベンチャーのスタートアップに参考になる内容。イノサイトは、この両著書に深く関わっている。
来日するのはイノサイトのパートナー兼COOのケビン・ボーレン氏。当日はクリステンセンのイノベーション理論を中心に、最新の事例を踏まえた破壊的イノベーションについて、企業レベルでの目標のたて方、リソース配分と戦略立案の討議を含んだワークショップになるという。
招聘企業のINDEEは、津嶋辰郎氏、津田真吾氏、山田竜也氏の3名の理工系畑出身のコンサルタントがはじめた会社。ともに電通国際情報サービス系のiTiDコンサルティング出身である。
マネジメントディレクターの津嶋氏は航空宇宙工学が専門で、鳥人間コンテストで2度優勝しているという異才。 レーシングカーから半導体製造装置まで、製造畑で関わってきた。
テクニカルディレクター津田氏はもともとはIBMのハードディスク畑出身。2003年に部門ごと日立グローバルストレージテクノロジーに買収された。まさにクリステンセンの実証研究の対象になったディスクドライブ業界のイノベーション破壊の渦中で、邦訳されたばかりの「ジレンマ」に出会い衝撃を受けたという。
トレーニングディレクター山田氏は業務プロセスや組織変革コンサルティングの幅広い実績を持ち、人材育成や組織戦略の分野での理論的にアプローチから実践に取り組んできた。
3名とも理工系で技術畑出身。彼らのイノベーション・コンサルティングの中心には科学的視点がある。「イノベーションの理論は科学的なもので、精神主義ではない。組織や人材のリソース配分など科学的なアプローチが重要」と山田氏はいう。今回のワークショップには、ファシリテーターとしても彼ら3名が関わる予定だ。
「イノベーションをこれから一緒におこなっていくアーリーアダプターの人々に、ぜひ参加してもらいたい」と津嶋氏は語った。
会場:野村コンファレンスプラザ日本橋
- 名称:ついにジレンマは終わる!! “イノベーションのジレンマ”で有名なクリステンセン教授のInnosight社初来日セミナー
- 開催日:2013年5月16日(木)
- 時間:16:00~19:30(同時通訳有り)
- 主催:株式会社インディージャパン
- 協力:Innosight社
- 協力:株式会社翔泳社(ビズジェネ)
- 参加費:1万5千円
- 申込み・詳細 : http://www.indee-jp.com/page/innosight