パートナー4社がHPとの取り組みとプログラムへの期待を表明
発表会には、パートナー6社のうち、NTTコミュニケーションズ、IDCフロンティア、インターネットイニシアティブ、GMOクラウドが参加。それぞれのサービス基盤の特徴や、HPとのこれまでの取り組み、HP CloudAgileプログラムでの展開の予定などを簡単に紹介した。
NTTコミュニケーションズでは、2012年からクラウドサービス基盤の構築に取り組みはじめ、現在は、エンタープライズ環境向けに、「bizホスティングEnterprise Cloud」、低価格帯のパブリッククラウドとして「bizホスティング Cloudn(クラウド・エヌ)」を提供する。インフラとしてHPのサーバ製品を採用し、SDNに対応したデータセンターを世界9ヵ国11拠点で運営。「リモート管理のiLO(HP Integrated Lights-Out)の使いやすく、サーバ管理、運用コストの削減につながっている。今後は高密度実装サーバの採用のほか、CloudAgileプログラムによるマーケティング、販売網の拡大などビジネス拡大を期待している」(クラウドサービス部ホスティング&プラットフォームサービス部門長 関洋介氏)
IDCフロンティアでは、北九州データセンターと白河データセンターを使った、広域でのサービス展開を特徴。サービスの目標は、あらゆるビジネスシーンにあわせた、シームレスでスケーラブルなITインフラサービスを実現すること。「最近特に増えているのは、オンプレミスとクラウドをつないだり、データセンター間をつないだりするハイブリッドなクラウド構築の事例だ。ここにきて、それぞれのサービスがつながり出している印象だ。HPと協力しながら、サービス同士の横のつながり、インフラレイヤとサービスレイヤのつながりなどをシームレスにつなげていきたい」(技術開発本部 本部長 林眞樹氏)
インターネットイニシアティブは、「IIJ GIO」の提供開始から今年で4年目。「当初はエンタメ、ゲームのニーズを受けて成長したが、最近は、エンタープライズのニーズが増えてきている」(マーケティング本部長 松本光吉氏)という。インフラは、ほぼHP製品で構築しており、「オンプレミスからクラウドに移行したユーザーの満足度調査をみると、74%の方が満足しているという結果になった。ユーザーの期待に応える信頼性を提供できている」(同氏)とした。実際、クラウド環境下のSAPの動作について、品質基準やセキュリティ基準をクリアしたとのSAP本社からの認証を取得している。
GMOクラウドは「GMOクラウドpublic」と「GMOクラウドprivate」の2つのホスティング事業を展開。国内外に20社の子会社を持ち、2200社以上の利用実績がある。クラウドホスティングにHP製品を利用しているという。「CloudAgileプログラムは、タイで開催されたGame Developers Conference 2013のマーケティング支援で活用した。世界中で均一のクオリティのサービスを受けられることは魅力だ」(取締役 技術部門統括 兼 最高技術責任者 唐澤稔氏)とした。