本連載「ノンデザイナーのための『伝わる』ビジュアルシンキング」は、「たのしいインフォグラフィック入門」の著者(ビジュアルシンキング運営)がノンデザイナーのために、ビジュアルシンキングの活用方法やコツを解説します。連載第1回目は、対比されることの多いロジカルシンキングとビジュアルシンキングの関係をテーマにします。
わかりやすいビジュアルを作るには論理性が必要
「左脳」と「右脳」、「ロジカルシンキング」と「ビジュアルシンキング」、これらは対比関係で扱われることがあります。
脳の仕組みについては専門家に任せるとして、今回テーマにしたいのは「ロジカルシンキング」と「ビジュアルシンキング」の関係についてです。
みなさんは「ビジュアルシンキング」と聞いて何を思い浮かべますか?身近なところでは図解を思い浮かべるのではないでしょうか。下の図を見てみてください。

これはデビッド・ポーグ氏のTED講演「シンプルなものは売れる」の中からポイントの一つを抜き出して、図解したものです。
短いテキスト、要素の位置関係、矢印のつながりなどによって、情報を目で見て捉えられたことでしょう。
このように視覚を使って直感的に物事がわかるので、「ロジカル=論理」と対極にあるような感じを受けます。
しかしそれは誤りです。目で簡単に理解できる図やビジュアルを制作するには、論理的な思考が欠かせません。
次ページでは、ロジカルシンキングとビジュアルシンキングの関係をもう少し詳しく見ていきます。
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ビジュアルシンキング 櫻田()
プログラマー、システムエンジニア、ウェブデザイナーを経て、2010年よりビジュアルシンキング運営。ピクトグラム、図解、インフォグラフィックの制作活動を継続中。著書に『たのしいインフォグラフィック入門』。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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