SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

EnterpriseZine Day Special

2024年10月16日(火)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

間違いだらけのサイバー攻撃対策

“やられる事“を前提としたサイバー攻撃対策-エンドポイントに届いた攻撃の成功率を下げ、被害を最小限にする方法

■第4回


 前回の記事では、現在のサイバー攻撃が絨毯爆撃型からスナイパー型へ移行している事で、「エンドポイントが狙われる」「ウイルス等の脅威は防ぐことが非常に難しい」状況になっているため、これまでセキュリティ対策の考え方でよく使われていた「境界領域防御」だけの対策では防ぎきれない事を解説しました。今回は、このような状況下で、どういった対策が効果的なのかを解説していきます。

やられる事が前提のセキュリティ対策とは?

 これまでのセキュリティ対策は、いかにウイルスに感染しないか?いかに攻撃を食らわないか?を考えるのが基本でしたが、「やられる事が前提の対策」では、ウイルスに感染しても攻撃を食らっても安全な状態を保つ事を考えるのが重要です。

 米国国立標準技術研究所(NIST)の発行するNIST SP 800-61では、セキュリティ対策を考える4つのフェーズとして、「準備」「検知・分析」「根絶・復旧・封じ込め」「事件発生後の対応」がありますが、「いかに防ぐか」の部分は「準備」のフェーズになります。つまり、これまでのセキュリティ対策は、前述のフェーズの 1/4のみにフォーカスしており、残りの 3/4の重要性が今、再認識されていると言えます。

 「やられる事が前提の対策」で即効性が非常に高い対策として、下記の2つが挙げられますので、今回はこちらに関して、それぞれ解説していきます。

  1. 「エンドポイントに届いた攻撃の成功率を下げる」
  2. 「エンドポイントがやられても被害を最小限にする」

次のページ
1.エンドポイントに届いた攻撃の成功率を下げる

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
間違いだらけのサイバー攻撃対策連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

蔵本 雄一(クラモト ユウイチ)

日本マイクロソフト株式会社 ビジネスプラットフォーム統括本部前職でアンチウイルスソフト等の開発に携わった後、2005年、マイクロソフト株式会社(現、日本マイクロソフト株式会社)に入社以来、セキュリティエンジニアとして、主に大規模な顧客環境のセキュリティ向上活動に従事。プログラミングやハッキングといっ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/5259 2013/10/29 19:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング