良品計画では、昨年12月よりBIソフトウェアを導入したシステムの運用を開始しており、これにより、「MUJI passport」の利用者を始めとする顧客のニーズや購買行動を迅速、正確に把握し、商品戦略や経営判断に役立てることで、顧客満足度の一層の向上を図ることができるようになったという。
「MUJI passport」は、全国の店舗やネットストアでの買い物や店舗への来店時にチェックインすることで貯まる「MUJIマイル」や、商品の店舗在庫を確認できる「ショッピングガイド機能」など多彩な機能を搭載し、またオンラインショップ「MUJI.net」、Facebook、mixi、Twitterなどのソーシャルアカウントとの連動も可能なスマートフォンアプリ。
ネットとリアルを融合させ、「顧客時間」(一連の購買経験のすべて)を重視することで、無印良品と顧客1人ひとりとの関係強化をめざして良品計画が推進するこの新しいサービスの会員数は、昨年5月のサービス開始から7か月で、すでに130万人を突破、2014年度末までに250万人に増やす予定だという。
「MUJI passport」で生成されるデータが、従来のWEBや実店舗から日々上げられるデータに加わることで、良品計画のWEB事業部が扱うデータ量だけでも、年間3億件以上に上ると試算されている。
この膨大なデータの管理には、数百ギガバイトのデータから1ペタバイト以上の規模のデータセットに対して最適化され、費用対効果の高いAmazon社の新しいデータウェアハウスサービス、Amazon Redshiftが採用されている。
今回、これらデータの解析、可視化、共有するBIソフトとして「Tableau Desktop」と「Tableau Server」が選定された。
これは、視覚化、分析ツールとしての定評や、費用対効果に加え、Amazon Redshiftとの親和性、多面的重層的な解析が常に最新の情報に基づいて可能となり、きめ細かな経営判断や商品開発のための判断材料が得られる点が評価されたものだとしている。
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