米国市場に日本などのソフトウェアベンダーが進出する際には、通常は現地法人を立てそこにまずは日本から経営陣を送り込む。そして必要に応じて現地スタッフを雇い、ビジネス活動を始めることになる。このアプローチならば、比較的小さな投資で始められる。もう1つは現地の適当な企業を買収し、それを足がかりにビジネスを始める方法だ。後者のアプローチをとったほうが、当然ながらビジネスの立ち上がりは早い。買収する企業が新たに進出する企業のビジネス領域と近ければ、すでにビジネス基盤は整っていることになり、よりスムースに米国市場にビジネスを展開できる。しかしながら、企業買収となるので初期投資がかなり大きなものとなるのがデメリットだ。しかし、時間と既存市場、慣れた現地のスタッフを手に入れられると考えられれば、この方法のほうが有効だと判断できるだろう。実際にそんな判断を下したのが、韓国のソフトウェアベンダーであるTOBESOFTだ。同社は米国のNexaweb Incを買収し、新たに米国市場への参入を果たした。
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谷川 耕一(タニカワ コウイチ)
EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...
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