「モバイルファースト」や「クラウドファースト」は筆者の勤務するマイクロソフトのビジネスの目標にもなっています。サーバーはオンプレミス、端末はPCのみ、社内事務所だけでそれらを利用する……という制約のある従来の環境から変わっていく姿を示していると言えます。また、在宅勤務を代表する働き方の変化や、多様な人材が活躍する社会を支えていくための基盤という意味合いもあるでしょう。同様に、システムの実装・運用の設計においてはセキュリティを最初に考えておくべき、つまり「セキュリティファースト」が重要です。ここでいうセキュリティファーストとは、何よりも優先すべきはセキュリティということではなく、“設計時にセキュリティを考慮しておくことの重要性”を意図しています。あとからセキュリティを見直す必要が生じても、実際にはその対応が困難なケースがあります。今回は具体例を交えながら、セキュリティファーストの重要性を解説していきます。
この記事は参考になりましたか?
- 間違いだらけのクライアント・セキュリティ対策連載記事一覧
-
- 根本原因に対応しない限り、本質的な解決にならない!間違いだらけのクライアント・セキュリティ...
- “基準”がなければ、ただのログ!効果的にログを活用できていますか?
- 「セキュリティファースト」を現実的にどう実現すべきか?
- この記事の著者
-
香山 哲司(カヤマ サトシ)
ジーブレイン株式会社 コンサルティング事業部 シニアコンサルタント 2001年、マイクロソフト株式会社(現、日本マイクロソフト株式会社)に入社、エンタープライズサービス部門に所属。主にインフラ領域のITコンサルティングに従事。電力・ガス会社、また政令指定都市向けの大規模環境における認証基盤やス...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア