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戦略的データマネジメント講座

無駄なIT投資していない? データ分析基盤構築とツール導入の要諦【戦略的データマネジメント講座】


 無駄を解消することと、無駄の反対語を実現することは同義です。それでは、無駄の反対語状態とはどんな状態でしょうか。勝利条件の設定がゲーム成立の条件であり、ゲーム開始の合図になるように、データマネジメントを考えるにあたっても無駄の反対語状態を定義することからスタートします。

データマネジメントの課題とは

 データマネジメントにおける無駄なIT投資をお話していくには、典型的な課題、つまり実際に直面している課題について触れないわけにはいかないでしょう。

 まずは下記に我々が実際に出会った代表的な課題をグルーピングしてみます。

  • データ共有:取り決めに関する交渉、手続きの明文化、周知(手続き、コンテンツ)、承認
  • ステークホルダー:データにまつわるステークホルダー間の利害不一致、組織改編および企業文化変革に関わる問題
  • データ品質:誤ったデータ(数値、意味)の混入による汚染、定義外データの受け入れによる品質低下、名寄せを要する品質
  • ビジネスルール:データとビジネスルールの乖離、ビジネスルールそのものの矛盾
  • データの名称と定義:名称の基準や規則の未整備、未定義、データ取り扱い者・開発者への依存、共通認識の欠除
  • データガバナンス:各種手順、データ取り扱いに係る決定権
  • データセキュリティ:プライバシー、機密性に関する問題、『守る、気づく、対処する』の定義
  • コンプライアンスに関する問題
  • 方針、標準、アーキテクチャー、手順の低適合性および矛盾  

 課題はデータマネジメント機能の全体に広がっていますが、概ね課題が表面化している多さの順に並べました。すると、表だった課題としては利活用に偏りがみられます。一方でその解決はシステムだけで行えるものでは到底ないことが見て取れます。

データマネジメント機能全体像

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データにまつわる事件簿

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この記事の著者

藤田 泰嗣(フジタ タイシ)

PwCコンサルティング合同会社 ディレクター
ビジネスとテクノロジを接続するテクノロジ領域のクラッチコンサルタントとしてアーキテクチャに関する経験を多数有する。ビジネステーマはTrustworthy DATA。 情報システム担当部門の業務改革を基軸に、データガバナンス改革、ワークスタイル改革などを手掛...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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