「5年前には皆にクレイジーと言われた」―デロイトスペイン、アルフォンソ・ムール氏に訊くCICの歩み
日本のCICには全世界のデロイトのCICの知見とノウハウが生かされています。中でも、日本との緊密な連携で日本のCIC設立をサポートしたのがスペイン。少し意外な気もしますが、実はスペインチームはデロイトの中でもSOCビジネスについてはパイオニアなのです。今回は、デロイトスペインのCICを率いるアルフォンソ・ムールさんにお話を伺いました。
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多くのクライアントを誇る、デロイトスペインのCICは“エクセレンス”つき

―Cyber Intelligence Center、略してCIC(キック)という名前は広まっていますか?
ムール「やはりSOCと言ったほうがわかりやすいですけどね。今は、クライアントとメディアに対して広めていこうとがんばっているところです」
―スペインではさらに、CICに「e」がついて、eCICという名前になっていますね。
ムール「スペインではさらに上を行くのだという意味を込めてエクセレンスのeをつけました(笑)」
―スペインだけeとつけてしまってもいいのでしょうか(笑)。
ムール「そこはメンバーファーム制ですので(笑)。スペインには3つセンターがあって、マドリッドにはSOCがあります。マドリッドとバルセロナにeCICが1つずつあります。去年日本のメディアが取材に来たのは、バルセロナにオープンしたてのeCICですね」
―主なクライアントについて教えてください。バルセロナのときはスペイン国内大手銀行がいましたね。大きなクライアントを1社抱え込む形なのか、それとも小さなクライアントもたくさんいるようなイメージですか?
ムール「ビジネスモデルはとてもシンプルです。ビジネスを始める時点では大きな企業であっても小さな仕事からはじめます。その小さな仕事からどんどんサービスを広げて大きくしていく。というわけでクライアントの数はたくさんいます」
―スペイン国内の金融機関、ガス水道などのインフラ、コンシューマー系などがメインとうかがっておりましたが、海外企業との仕事もされているんですね。
ムール「そうです。スペインのCICとSOCは、海外の企業ともいろいろな国と仕事をしています。日本もそうですし、その他、コスタリカ、ドイツ、ブラジル、アルゼンチン、いろいろな国とコラボレーションしている。日本では大手製造業などです」
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Security Online編集部(セキュリティ オンライン ヘンシュウブ)
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