SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

変革を続けるハイブリッドクラウドの全貌(AD)

クラウドでもDell EMCなら安心!ハイブリッドクラウド バックアップソリューション

なぜAvamar/Data Domainが支持されているのか

 津久井氏は「ポイントは『重複排除』の機能で、それにより処理の高速化、効率化を実現していることにあります」と見ている。最近の仕組みでは、バックアップサーバではなくクライアントに重複排除処理を分散し、一意のデータだけを圧縮・暗号化してバックアップする。その結果、LAN上のデータ移動と格納データを大幅に少なくしているという。

 Dell EMCでは重複排除率を、「バックアップのためのデータ移動」で最大99%削減としており、他社製品が出している95%と比較すると、25回のバックアップで差分の容量が2分の1で済むという差が出ている。

 「EMCの社員は、お昼に一斉にバックアップを始めます。私だと対象が25ギガバイトですが、大体5〜10分ぐらいで終わる。重複排除の効果で、実際に送るのは1%以下になります」(津久井氏)。

 アジア太平洋地域のバックアップサーバはインドのバンガロールにあり、若干の開始の時間差はあるものの、ほぼお昼休みにバックアップ処理が完了し、そこで滞ることはないという。

 VMware環境向けの最適化ということでは、イメージレベルのバックアップにおいてVADP:vStorage API for Data ProtectionというAPIをサポート。「それにより、たとえばチェンジブロックトラッキングを利用した高速なバックアップとリストアなどが可能です。イメージバックアップから、ファイルレベルのリストアも簡単にできます」(津久井氏)。

 またVSPEXなどで認定されたリファレンスにより、導入してすぐに使える。さらにVMwareとHyper-V, Azure用に「Avamar Virtual Edition」という仮想アプライアンスも提供されていて、オンプレでもクラウドでも運用が可能である。

 Avamarはバックアップの管理をするアプライアンスサーバであり、Data Domainはそのデータを蓄積していくストレージという位置づけだ。

 「両者が揃うと何が良いかというと、Data Domainは、非常にデータの効率が良いストレージなので、Avamarを多く買うよりは安く展開することができます。数が少ないと保守も簡単で、壊れる確率も下がるのです」(津久井氏)。

 またData Domainが大手のバックアップソフトのほとんどをサポートしていて、アーカイブのソフトも連動する。その利用により、Avamarを中心とした新しいバックアップ基盤と古いバックアップソフトを使ったバックアップ基盤をData Domainに統合することが可能となっている。

 さらに規模や要件に合わせ、柔軟なアップグレードが可能に。小規模な環境で論理障害対策をするのであれば、VMware vSphereに無償でバンドルされているVMware VDPを使えばいい。「実はVDPの中身は仮想版のAvamarで、機能制限があるが、重複排除の機能を使うことができます」(津久井氏)。

 中規模までの環境で、筐体障害対策も行うニーズがあれば、VDPプラスData Domainになる。大規模環境で、アプリケーションレベル障害対策が必要になれば、Avamar本体の出番となる。

 AvamarとData Domainに仮想サーバのバックアップをさせると、分離した複数台のAvamarのプロキシサーバからから直接データを送るので、非常に高速にバックアップが取れる。

 以上の要件レベルを、VMwareとDell EMCが共同開発しているハイパーコンバージドインフラストラクチャ製品の「Dell EMC VxRail Appliance」を中心に整理すると以下の表のようになる。

要件レベルに合わせたコンポーネントを選択
要件レベルに合わせたコンポーネントを選択

次のページ
3つのクラウド対応製品

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
変革を続けるハイブリッドクラウドの全貌連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

久原 秀夫(クハラ ヒデオ)

フリーランス/ITライター

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/9106 2017/04/10 10:09

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング