SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

実践!ロジカルコミュニケーション入門

アウトプットを意識した実践的ロジカルコミュニケーションのすすめ

第1回

 自らの意思を論理的に正しく表現する技術は、ITプロに限らずあらゆるビジネスマンのサバイバルスキルになりつつあります。この連載では、自分の手や口、そして脳を使って、具体的なアウトプットの方法を実践的に体得する方法を解説していきます。

論理思考は相手と理解しあうための思考の共通基盤

 最近、日本でも、ビジネスパーソンの必須スキルとして、論理思考が重要視されるようになってきました。もともと欧米では、高校の授業に組み込まれるほど一般的な素養です。欧米に限らず、インドや中国など多民族で構成される社会では、それぞれ生活規範や常識が異なるため、しっかりと自分の意思を持ち、それを正しく表現する手段を身につけていないと自分の存在や生活が危うくなる…そのような環境で、論理思考は、身を守るためのサバイバル・スキルであるといっても過言ではありません。

 皆さんの中にも、海外のエンジニアやアウトソーサー(受託企業)と協業する機会のある人がたくさんいらっしゃると思います。プロトコルとして論理思考を身につけておくと、彼らとよりスムーズな意思疎通が行えるはずです。また、日本を舞台に活躍するエンジニアにとっても、業種や業態はもとより、社風の異なる企業や、価値観の異なるお客様との間に、共通基盤として論理思考を活用すれば、合理的なコミュニケーションが実現するでしょう。

 さて、論理思考は、あくまで思考のための方法です。自分の思考をしっかりと確立することも大切ですが、どんなに素晴らしい考えでも、頭の中にとどめておくだけでは周囲に対して役立てることができません。アウトプットしてはじめてその価値が認められるからです。ビジネスの現場では、「考える」にとどまらず、アウトプットするところまで一気通貫しないと意味がありません。

 本連載では、アウトプットまでを強く意識し、

 「論理思考」+「コミュニケーション」=「ロジカル・コミュニケーション」

 をテーマとしています。単に知識や教養として身につけるのではなく、是非、各自で実践してその効果を実感し、自分の手や口を使って、その具体的なアウトプットの方法を体得してください。

ロジカル・コミュニケーションの鉄則は『習うより慣れろ』

 では、どうやって「論理思考」に慣れるか?

 論理思考、ロジカル・コミュニケーションは、大変ポピュラーな研修科目なので、世に習得のためのアプローチやツールはたくさんありますが、この連載では、皆さんが、日常生活の中で、「手軽に試すことができる」ということをモットーとし、各種の手法やツールを、小さなパーツに分けて紹介します。

 「論理」とか「ロジカル」と聞くと、なんだか、理屈っぽいと感じる人もいるでしょう。また、得体が知れない故に、大袈裟に捉えがちです。が、日々の仕事で使える、ちょっとしたTipsやHacksのような感覚で、身構えずにトライしてください。無意識に手が動いたり、自然に口から出るようになれば、しめたものです。

次のページ
論理思考の2本柱は『検証』と『根拠』

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
実践!ロジカルコミュニケーション入門連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

上村 有子(ウエムラ ユウコ)

NRIラーニングネットーワーク株式会社に勤務。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/98 2007/08/29 13:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング