データ解析スペシャリストコースでリクルートホールディングスに新卒入社
風間正弘さんはまだ社会人4年目の若手データサイエンティスト。2015年に修士を卒業し、リクルートホールディングスに新卒入社した。それも「データ解析スペシャリストコース」という特別枠だ。データサイエンティスト枠と考えていいだろう。
学生時代は工学部機械宇宙学科。名前に「機械」が入る学科なので、リアルなマシンを中心に学ぶところだ。だが風間さんは学生時代にスタンフォード大学のオンライン講座を通じて人工知能や機械学習に興味を持ち始めた。「これからはこれだ。この世界に進みたい」と直感し、修士では機械学習について研究する道に進んだ。当時は「21世紀で最もセクシーな職業はデータサイエンティスト」と、データサイエンティストに注目が集まり始めたころでもある。
卒業後になりたい職業として風間さんが考えたのは当然ながらデータサイエンティスト。その上でリクルートを選んだのは「保有しているデータが多い」だけではなく、「データと実ビジネスが密接」であるためだという。ビジネスが抱える課題を解決するためにデータ解析が本当に重要になる会社であり、データサイエンティストとしてのスキルを生かせる会社だと思えた。
入社後はリクルートテクノロジーズに出向、レコメンドエンジン作成やデータ分析をこなした。加えて同社では通常の業務のほかに、研究開発に時間を割くこともできる。そうした時間を活用して国際学会での発表にも取り組んだ。