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これからの標準オールフラッシュはどれだけ効果を出せるか

2017/09/15 06:00

 デジタルトランスフォーメーションの重要なフェーズにインフラの最新鋭化がある。データセンターを最新鋭化するということは、ストレージはオールフラッシュにすると言っても過言ではない。DELL EMCの最新鋭オールフラッシュ製品の特徴を同社プライマリストレージ事業部 製品SE部 シニアマネージャ 森山輝彦氏が解説する。

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オールフラッシュはもう「標準」、信頼性とコストで有利

 いま企業に実在するITシステムやアプリケーションの多くはITをビジネスに合わせて最適化したものとなる。ここ十数年ほどかけて磨き上げてきたものだ。ところが近年ではITそのものがビジネスとなるデジタルトランスフォーメーションが起きている。これには3つのフェーズがあり、まずはモダナイズ、そして自動化、変革へと続く。

 手始めとなるモダナイズは最新鋭化とも言い換えられる。なかでも重要なのがインフラストラクチャを最新鋭化すること。最新鋭のデータセンターで鍵となる要素は4つある。スケールアウト、ソフトウェアデファインド、クラウド対応、そしてオールフラッシュだ。加えてこれら全体で信頼性とセキュリティも確保されている必要がある。

森山氏
DELL EMC プライマリストレージ事業部 製品SE部
シニアマネージャ 森山輝彦氏

 森山氏はストレージをオールフラッシュにする理由を信頼性とコストで説明した。まず信頼性。SSDはハードディスク(HDD)と比較にならないほど故障が少ない。例えば年間6本のドライブ故障が起きたとすると4年間で生じる作業コストは推計700万円ほど(2ヶ月に1本故障し、対応する作業員が2名で関連するシステムが8つと仮定)。HDDならこの程度の作業コストを見込まなくてはならない。

 しかしSSDならほぼドライブ故障は起こりえない。森山氏は「弊社のオールフラッシュストレージは国内で約12,000ドライブが稼働しており、約3年間の交換事例はたった1件です」と話す。それだけSSDは信頼性が高いと言える。

 故障はリスクでもある。部品交換が生じた時、時間が過ぎれば部品交換ができない場合も起こりうる。森山氏は「ハードディスクでは将来性に大きな不安があります」と言う。

 そしてコストだ。近年HDDの容量単価は下げ止まっている一方、SSDは年々下落している。今のところまだSSDはHDDより高いものの、東芝の発表によると高密度化技術が進みNANDフラッシュメモリーのコストが下がるとHDDよりも容量単価が低いSSDが実現する可能性がある。2020年前後にはアーカイブSSDの価格がSASのHDDを下回る見通しだ。

 コストはランニングコストも加味しなくてはならない。先述した故障を含め、容量あたりのランニングコストは2016年にSSDとHDDは逆転し、SSDのほうが下回っている。ほかにもSSDではHDDに比べると消費電力や発熱量が圧倒的に少なく、コスト削減ができる点が多くある。DELL EMCのフラッシュ製品ならインライン重複排除やデータ圧縮があるため、必要なストレージ容量を大幅に抑え、書き込み量も減らせる。

 あるデータセンターでは1200本以上のハードディスクを6ラックで運用していた。消費電力は37.4kVA、65,000 IOPSだったところ、オールフラッシュ製品(XtremIO)に換えたところ1/3ラック、1.85kVA、300,000 IOPSとなった。性能向上でバッチ処理の時間が短縮し、省電力、省スペース、運用負荷軽減、インフラ簡素化などが実現できた。

 森山氏は「これからのデータセンターで、オールフラッシュ以外の選択肢はないだろう」と話す。昨年DELL EMCはプライマリストレージで「2016年はオールフラッシュの年」と始まりを宣言していたが、今年は「2017年、フラッシュはニューノーマル」ともうオールフラッシュが標準であると断定している。


著者プロフィール

  • EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

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  • 加山 恵美(カヤマ エミ)

    EnterpriseZine/Security Online キュレーター フリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online&nbs...

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