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Dell EMC WORLD 2017 Report(AD)

これからの標準オールフラッシュはどれだけ効果を出せるか

DELL EMCオールフラッシュの新製品の改善点や新機能は?

 DELL EMCはオールフラッシュ筐体市場において、最も勢いよく成長している。IDCの調査によると、2016年第4四半期における売上の内訳で見るとDELL EMCが38%を占めており、2位の倍以上である。ここからは「Dell EMC World 2017」で発表されたフラッシュ製品群について見ていこう。

 まずはVMAX 950FとVMAX 590FX、ハイエンド中のハイエンドモデルだ。VMAXはもともとIBMのメインフレーム用キャッシュ搭載ディスクアレイからはじまり、20年以上にわたりミッションクリティカル環境を支え続けてきたSymmetrixブランドがもとになっている。

 これまでVMAXのオールフラッシュ製品の最上位となるVMAX 850Fと比較すると、今回発表された新製品はIOPSで68%、レスポンスタイムで30%向上するなど、性能の高さが目立つ。最大4PBの有効容量、192個のFC/FICON/iSCSIポートで最大192のフロントエンド接続まで拡張できる。

 次にXtremIO X2。現在最も勢いがあるオールフラッシュ製品XtremIOの次世代版という位置づけで提供される。XtremIOはリアルタイム重複排除やデータ圧縮などで安定した性能、圧倒的なデータ削減効果、スケールアウトができるアーキテクチャが特徴だ。

 次世代版となるXtremIO X2では(現状のベータ版で)80%のレスポンスタイム改善、25%データ削減率向上、TCOは1/3削減を実現できる。拡張時にはこれまでのスケールアウトだけではなくスケールアップも選べるようになった。スケールアップするならX-Brickあたり138TBまで拡張できて、スケールアウトは8つまでX-Brickを拡張できるため最大で1.1PB。圧縮などを考えれば実効容量は5.5PBとなる。

 ミッドレンジでもオールフラッシュの新製品が発表になった。Unityでは650F、550F、450F、350F。オールフラッシュ向けに最適化されたパフォーマンスとシンプルさが特徴だ。ファイルのインライン圧縮により4倍の容量のファイルを保存できる。ドライブのプールを動的に拡張できるため、スペース使用率を高め、再構築時間を短縮できるなどTCOをシンプルかつ低減できる。SCシリーズではSC5020、さらに2017年後半にはSCv30X0が追加になる。SC5020はIOPSで45%向上している。3Uのドライブベイに30本までディスクドライブを搭載可能だ。

:PDF 46P:DELL EMC ストレージポートフォリオ

 これまで述べてきたように、DELL EMCは幅広いストレージ製品を展開している。むしろ多すぎて「どれが最適か分からない」と悩んでしまうほどだ。そこでDELL EMCでは各種アセスメントサービスも行っている。例えば実際の環境にて新たなDELL EMC製品に置き換えた場合のデータ削減効果、コスト効果、性能のKPIを無料で査定する。所定の構成情報や性能情報ファイルから査定する。管理情報から査定するので、実際のデータの中身まで見ることはないのでセキュリティ的に安心だ。

 また「DELL EMCオールフラッシュ容量保証プログラム」では、指定の製品において、購入済み構成で使用可能な物理容量の4倍以上の論理ストレージ容量が保証される。購入するべき容量の判断に役立つ。

 今後はソフトウェアデファインドのストレージ製品も予定されている。ソフトウェア デファインド ブロック ストレージのScaleIOとオブジェクト ストレージのECSはともに2017年後半に次期版の正式リリースを予定している。次期版は「ScaleIO.NEXT」と「ECS.NEXT」だ。前者はインライン圧縮やスナップショット機能が改善されており、粒度の細かいプロビジョニングや効率性の改善などが盛り込まれている。また後者はより高密度となり、エンタープライズ機能の拡張が行われている。もう1つ、2018年に正式版リリースを予定している「Project Nautilus」は大規模なストリーミングデータをIsilonまたはECSに格納し、ストリーミングデータをリアルタイムに分析するためのソリューションとなる。

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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