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第1回 進化したHyper-V 2.0はVMWareにどこまで肉薄するか?(システム要件・ゲストOS編)

  2009/10/09 07:00

[比較1]: 導入システム要件

 最初に、各製品を導入するためのシステム要件を確認します。表2は、前バージョンを含めた仮想化製品の主な導入要件です。

表2: 最小システム要件
表2: 最小システム要件

 前回連載でも書きましたが、これらはハイパーバイザーを稼動させるための”最小システム要件”であり、これを満たすことと仮想マシンを含めて現実的に動作するスペックは異なります。あくまでもひとつの目安であると考えてください。またVMware ESXについて正式サポートを受ける場合は、VMware社Webサイト「VMware Compatibility Guide」に記載されているハードウェアを選択するようにしてください。

 Hyper-V 2.0の特徴として、CPUの仮想化支援機能およびデータ実行防止を必須条件としていることが上げられます。これは前バージョンであるHyper-V 1.0でも同じです。その他の項目についても必要ディスク容量が増加しているものの、1.0と2.0でほとんど差異はありません。Hyper-V 1.0が稼動するマシンであれば、ほぼ間違いなくHyper-V 2.0も動作すると考えてよいでしょう。

サポート対象プロセッサの変更

 なおWindows Server 2008 R2の大きな特徴として、32ビットOSが提供されなくなったという点が上げられます。ただしHyper-Vについてはもともとx64エディションのWindows Server 2008でのみサポートされていましたので、直接的な影響はありません。

 一方のVMware ESXですが、こちらは前バージョンのESX 3.5がx86/x64の両プロセッサに対応していたものが、ESX 4.0ではx64のみサポートされるようになっています。ESX 4.0はパフォーマンスの向上も特徴の一つとしてうたわれていますが、サポート・プロセッサの変更もその理由のひとつです。

 ESX 3.5ではx86/x64どちらのプロセッサでも動作させるために、VMkernelと呼ばれるハイパーバイザー層が32ビット・システムになっていました。ESX 4.0はこれが64ビット化されたことにより、仮想アドレス空間などの32ビット・アーキテクチャーの仕様上の制約が取り除かれ、オーバーヘッドの削減などにつながっています。


著者プロフィール

  • 前島 鷹賢(マエジマ タカマサ)

    Microsoft MVP for Virtualization - Virtual Machine 日本アイ・ビー・エム(株)に勤務。MicrosoftやVMware製品を中心としたx86インフラ環境の設計・構築に従事。特にWindowsサーバー/クライアント環境のシステム管理・監視、セキュリティ、サーバー仮想化などの分野を得意としている。   ※各記事は筆者の個人的意見を記載しているものであり、日本アイ・ビー・エムまたはその他関連企業の見解を代表するものではありません。

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連載:比較で学ぶHyper-V 2.0

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