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デジタルアーツ、サイト改竄や感染を知らせるサイバーリスク情報提供サービス「Dアラート」を無償提供開始

 大手企業を装ったバンキングマルウェア「Ursnif」「Dreambot」や、宅配業者やカード会社等を装った偽装メール、「Bad Rabbit」と呼ばれるランサムウェアなど、昨年も日本で様々なサイバー攻撃による被害が後を絶たず、日本サイバー犯罪対策センター(JC3)や情報処理推進機構(IPA)等からも多くの注意喚起情報が公開された。被害の経緯は、メール受信により本文または添付ファイルに記載された未知のURLにアクセス、もしくは添付ファイル内のマクロを実行することによって未知のURLへバックグラウンドで通信が行われることで感染する。

 デジタルアーツが提供する「i-FILTER」Ver.10には、ユーザーがアクセスしようとするURLが未知のURLだった場合、個人情報を含むパラメーターを取り除いたURLが同社の運用するクラウド上の「i-FILTER」Ver.10に通知され、デジタルアーツでURLをカテゴリ分けした後にデータベースに配信される「クラウドルックアップ機能」が搭載されている。

 「i-FILTER」Ver.10は、提供開始以降、新規導入ならびにバージョンアップした数百社の利用されており、日々様々なマルウェアに感染疑いのある未知のURLへのアクセス情報が通知される。

「i-FILTER」Ver.10のクラウドルックアップ機能

 「i-FILTER」Ver.10で搭載した「クラウドルックアップ機能」と蓄積された最新データベースによって、実際の事例としてユーザーがアクセスした不正サイトが、世の中で感染被害が未確認のマルウェアであっても通信をブロックすることができ、実際に「Bad Rabbit」については、感染被害が世界中で確認される前に、ランサムウェアを配布する不正サイトとの通信をブロックした。

 そこで、デジタルアーツでは日々蓄積されるURLのアクセス情報の中からマルウェアに感染した疑いやホームページを改竄されているユーザーを見つけ出し、同社の顧客であるかどうかを問わず情報提供を行うことで、社内のセキュリティ対策が見直されるきっかけとなり、被害を最小限に抑えることに活用可能な「Dアラート」の無償提供を開始するという。

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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

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