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セールスフォース・ドットコム、IoTデータとSalesforce CRMをローコードによって短期間で連携する新製品を提供

 「IoT Explorer」は、IoTデータを業務プロセスに必要な情報に変えるプロジェクトに要する時間、人材、およびコストを削減するという。誰もがIoTデータをSalesforceの顧客エンゲージメントを支えるシステムと連携して活用することが可能となり、受け身ではなく、能動的な営業やサービス、マーケティングといったビジネスプロセスの構築と採用を実現するとしている。

「IoT Explorer」の主な機能

 ・ローコードによるオーケストレーション

 多くの企業がビジネスプロセス構築のために開発者などの人材を雇う余裕があるわけではなく、最先端のIoTを組み込んだビジネスプロセス構築ともなれば、なおさらハードルは上がる。「IoT Explorer」は、コーディングをあまり必要としないローコード(low code)による簡単な操作を提供するインターフェースを備えている。ユーザーはポイント&クリックの操作のみで、任意のコネクテッドデバイス(インターネットに接続されたデバイス)に対するルールベースの自動化を実現することができる。

 たとえば製造会社の管理者は、工場のロボットがコンポーネント故障アラートを発したら、顧客へ直接連絡を入れるようカスタマーサービスに通知をするといったワークフローを簡単に構築することができる。

 ・顧客コンテキスト

 コンテキスト(文脈)のある価値ある情報を得ることができる。コネクテッドデバイス、センサー、アプリケーションデータをSalesforceと連携することで、「IoT Explorer」はすべてのデータを顧客情報と掛け合わせ、リアルタイムな顧客コンテキストを提供。たとえば、高価なコネクテッドデバイスを修理するサービスエージェントは、その故障がこの1週間で何回目なのか、あるいは正常なデバイスのための定期点検なのかを把握しておく必要がある。営業チームは、現在利用している機器の耐用年数に近づいていることが分かれば、プロアクティブな販売機会を見極めることができる。

 ・顧客エンゲージメントの強化

 コネクテッドデバイスを通じて取得する顧客の状況を、データを通してリアルタイムに活用することで、営業、サービス、マーケティングが部門を横断し、先手を打つサービスを提供することで、顧客体験を変革し、顧客とのエンゲージメントをより強固なものにする。たとえば、地域の自動車ディーラーで顧客サービス担当者のスケジュール調整を行う管理者は、顧客が特定の走行距離に達したらサービスコールを行うようにワークフローを自動化することができる。また、自動車の点検を担当するサービスチームは、車両の履歴をすべて把握できれば、耐用年数を迎える顧客に対して、新車の購買提案をすることも可能になる。

 セールスフォース・ドットコムでは、IoT活用で企業が顧客とのエンゲージメントを強化していくことを支援していくにあたり、パートナー企業によるIoTシステム構築を推進するプログラムとして、「Salesforce IoTアクセラレータ―プログラム」を開始する。

 このプログラムでは、Salesforceを活用したIoTシステム構築で実績のあるパートナー企業各社の強みを活かし、製造やサービス、小売といった業界に特化した業務プロセスをIoTソリューションテンプレートとして開発し、順次提供していく。第一弾として参画するパートナーは、コネクシオ、タンバリン、テラスカイ、フレクト、ポテンシャルユナイテッドの5社となる。

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