このサービスでは、ロボット開発を標準化するためのガイドライン、開発申請のワークフローなど、さまざまな情報やツールを集約するポータルサイトを提供し、RPA利用の拡大を図る上で課題となる、開発効率の向上や野良ロボットの発生抑止などを実現する。
さらに、日立ソリューションズが全社で運用してきたノウハウを生かし、ロボットのサンプルや開発テクニック、FAQの最新情報も届けるという。導入企業独自の情報もポータルサイトで共有できる。
ロボットの開発者やユーザー、RPAの管理者は、このサービスを利用することで、必要な情報やツールをすぐに見つけ出し、活用することができる。ポータルサイト上で解決できない質問やトラブルについては、日立ソリューションズのエンジニアが問い合わせに対応する。
企業は、これにより、RPAのスピーディな全社展開を実現し、運用に関する作業効率の向上や、ヘルプデスクの負荷軽減によるコスト削減も図ることができる。また、ロボット開発から稼働までの申請・承認手続きの一元管理や、全社で稼働するロボットの集約・共有によって、RPAに関するガバナンスを強化できるとしている。
RPA運用支援クラウドサービスの特徴
1. RPAの運用に関する情報、ツールをポータルサイトに集約し、ロボットの開発効率向上
・開発プロセスの標準化と生産性の向上を実現
企業の複数部門や全社でロボット開発を行うようになると、品質や実装のレベルがバラバラのロボットがつくられてしまう。それを防ぐために、日立ソリューションズでの実運用を通じて最適化された標準ガイドラインを提供する。企業はこれを活用することで、ロボット開発の標準化をスムーズに進められ、開発作業時間を大幅に短縮できる。
また、FAQやロボットのサンプル、部品などもポータルサイトで提供。さらに、企業自身で作成したガイドラインや、社内で稼働するロボットのモジュールも共有できるため、業務や環境に適したロボットをより効率的に開発・運用できる。
・RPAに精通したエンジニアがヘルプデスク対応
難易度の高いロボット開発やトラブルについては、ポータルサイトから日立ソリューションズのエンジニアに直接問い合わせることができる。そのため、企業はヘルプデスクとしての対応に負荷をかけず、コストを低減しながら効率的に全社展開を推進できる。
2. RPA運用におけるガバナンスを強化
ロボットの開発から稼働までの申請や承認の手続きを行うワークフローを提供。これにより、社内におけるロボットの開発状況や稼働状況を一元管理できるため、野良ロボットの開発や稼働を抑止する。また、ロボットを登録・利用する上でのコンプライアンス上のルール、ロボットが停止した場合の対処方法などの情報も共有できるため、企業はRPAを全社で導入する上で重要なガバナンスを強化することができる。