「RPAロボット管理ソリューション」は、企業内のさまざまな部門が保有するRPAライセンスやロボットの稼働状況・バージョン情報をRPAの利用管理者が一元管理することができるという。これにより、ロボットのメンテナンスや作業内容の把握を効率化でき、より安全で統制がとれたRPAの利用と管理を可能にするという。
また、「RPA運用ソリューション」は、統合運用管理ソフトウェア「WebSAM」により、ロボットの稼働数や利用頻度に比例して増加するRPAのランニングコストや運用負荷を軽減する。このソリューションは、NECグループに向けてRPA環境を提供するNECマネジメントパートナーのRPA推進センターにおいて実運用を4月から開始する。
新ソリューションの特徴
1. 柔軟・効率的なライセンス運用ができる管理ツールの強化
「NEC Software Robot Solutionマネージャ」(4月19日提供開始)が新たにフローティングライセンスに対応。これにより、「NEC Software Robot Solution」のライセンスを利用端末毎に固定した利用ではなく、業務状況に合わせて保有ライセンス数の範囲内で異なる端末にライセンスを割り当てる利用が可能となる。
2. 野良ロボットの発生回避に有効な「RPAロボット管理ソリューション」
「RPAロボット管理ソリューション」(4月19日提供開始)は、「NEC Software Robot Solutionマネージャ」により、RPAライセンスの所在・利用状況と、稼働しているロボットの業務・バージョンなど、企業内のRPA環境を一元管理するために必要な情報を、IT部門などのRPA管理者に提供。これらの情報をRPA管理者が適切に管理することで、統制の取れたRPAの運用が可能になる。
さらに、今回新たに「WebSAM IT Process Operations for RPA」の機能をロボットの定義に組み込むことができるようになり、ロボットが作業した内容をより詳細なログや動画形式で自動記録するなど、ガバナンス強化に加え、効率的なメンテナンスが可能になる。
また、2018年9月より提供しているRPAの「導入・運用ルール策定サービス」を通じて、RPAに関わる企業内の体制やロボット運用環境の定義など、野良ロボを発生させない仕組み作りも支援していく。
3. 実践的なRPA運用ソリューションの提供
NECの統合運用管理ソフトウェア「WebSAM JobCenter」(6月提供開始)のRPA管理機能の強化により、ロボットの実行・停止のスケジュール指定や管理、リアルタイムな障害検知などが、オンプレミスやクラウド(AWSやAzureなど)の稼働環境を選ばずに可能になる。これによりRPAの安定運用が可能となり、稼働するロボット数の規模に応じて増加しやすいランニングコストや運用負荷を軽減する。
また、このソリューションは、複数のRPA製品で400体以上のロボットを稼働しているNECマネジメントパートナーのRPA推進センターにおいて4月から本格導入を開始し、大量かつ複数種類のRPA製品の統合運用を目指している。