1. AMD EPYCプロセッサを搭載したエントリークラスモデル「HPE SimpliVity 325 Gen10」
新製品「HPE SimpliVity 325」は、エントリークラスのストレージ容量ニーズに対し、従来製品で搭載をしていた専用のハードウェアアクセラレーターカードを用いずに、従来製品と同様の圧縮・重複排除率を実現した。
また、プロセッサとして、1CPUで最大32コアを搭載するAMD EPYCプロセッサを採用しているため、CPU数で課金するソフトウェアのライセンスコストを従来製品よりも削減できるという。
2.「HPE SimpliVity 380 Backup and Archive node」
新製品「HPE SimpliVity 380 Gen10 Backup and Archive node」は、SSDとHDDのハイブリッド構成により、遠隔地への秒速バックアップが低コストで行えるようになるという。
・ハイブリッド構成によりコストを抑えた秒速遠隔地バックアップが可能に
HPE SimpliVityは、独自のデータ保存アーキテクチャにより、超高速にデータ圧縮、重複排除が可能。これにより、秒速で遠隔地へのバックアップが可能となる。
・複数の遠隔地サイトからの統合バックアップが可能に
HPE SimpliVity Backup and Archive nodeに対して、複数の遠隔地サイトに設置されたHPE SimpliVity(最大96台)から秒速で遠隔バックアップが可能。すでに購入済みのHPE SimpliVityの別モデルからも、ソフトウェアのアップデートによりバックアップ可能。
3. HPE InfoSightをHPE SimpliVityに提供開始
サーバー、ストレージ、ネットワーク、ハイパーバイザーなど、様々なコンポーネントが単一のサーバー内に統合したHCIの登場により、仮想化環境の構築は劇的に容易になった。
しかし、HCIは高度に複数のソフトウェアやハードウェアを単一のサーバーに統合しているため、万が一問題が発生すると、問題発生個所の把握、切り分けが困難を極める。そのため、高い信頼性や可用性が求められるシステムでは、HCIの導入が躊躇される場面が多く見られた。
今回、HPE SimpliVityで利用可能となったHPE InfoSightは、クラウドベースのAI主導型運用を可能にするサービス。全世界に設置されているシステムが、筐体内の数万に及ぶセンサーデータをクラウド上のAIに数分毎に送信し、AIが分析を行う。
そして、そのシステムに起こりうる不具合を事前に予測し、システムの利用者宛に、アラートの発信や、具体的な対策のアドバイスを行う。これにより、問題発生前に対処が可能となり、HCIシステムの信頼性、可用性が大幅に向上する。