米Micro Focusは、分析プラットフォーム「Vertica Analytics Platform」の最新版である「Vertica 10」を、3月31日(現地時間)に発表した。
「Vertica 10」では、PythonとTensorFlowの統合を深め、PMML(Predictive Model Markup Language)標準モデルフォーマットを提供することで、クロスプラットフォームでの互換性を実現している。人気の高い言語やツールとの統合によって、PythonやTensorFlowを使用しながら、より大量のデータを扱えるようになるとともに、並列化されたことによるパフォーマンスの利点を活かして、精度や再現性を向上できる。
計算ノードとストレージのリソースを分離することで、コストを抑えつつさまざまなワークロードへ柔軟に対応する「Eonモード」での導入や、共有ストレージのオプション拡張も行っている。また、Eonモードで共有ストレージとしてのGoogle Cloud Platform(GCP)やApache Hadoop HDFSへのサポートが拡大されたことで、インフラコストの最適化や運用の簡素化のための、より多くの選択が可能になる。
Eonモードをオンプレミス環境で使用する場合、「Pure Storage FlashBlade」のサポートとともに、HDFSやMinIO向けのサポートが追加された。クラウド環境ではS3オブジェクトストアを使用した動的ワークロード管理のために、より多くの選択肢が加わっており、従来のAWSだけでなくGCPも利用できるため、動的ワークロードを管理するためのパブリッククラウドの選択肢は広がる。
なお、ライセンス持ち込み(BYOL:Bring Your Own License)のオプションとして、Google Cloud Platformでの導入が可能で、将来的にはGoogle Marketplaceにおける時間単位での提供も予定している。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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