米Veeam Softwareは、Veeam Cloud & Service Provider(VCSP)プログラムの10周年を記念して、割引とアップデートを行うとともに、「Veeam Service Provider Console v4」のリリースを、4月8日(現地時間)に発表した。
2010年3月に開始されたVCSPプログラムは、Veeamによって収益を創出する、信頼性の高いBaaS(Backup as a Service)およびDRaaS(Disaster Recovery as a Service)ソリューションを、サービスプロバイダに提供するもの。2万5000社超のVCSPパートナーによって、2019年第4四半期には年間経常収益(ARR)が前年比で33%増となった。
同プログラムの10周年を記念して、同社では「Veeam Backup & Replication Enterprise Plus」を15%割り引くとともに、長期間の使用が多いVeeamパートナーに報酬を提供してさらなる利益率の向上を支援するVRA(Volume Rental Agreement)割引、Veeamの機能を使用した分だけ料金を支払うレンタル向けVUL(Veeam Universal Licensing)を用意している。
VCSPプログラムのアップデートとしては、欧州・中東・アフリカ地域およびアジア太平洋・日本のパートナーもVCSPパートナーに参加し、専用に構築された単一プラットフォーム上で、Veeamおよびアグリゲータ各社に接続できるようになった。
新たにリリースされた「Veeam Service Provider Console v4」には、旧Veeam Availability Console製品をもとに、ConnectWise Automateへの直接統合によるリモートのモニタリングおよび管理の機能を追加。クライアントデータは、集中管理された一元的かつプロアクティブなユーザーインターフェースに集約されるため、リソースの削減と迅速なレスポンスを実現している。
さらに、Veeamを利用したサービスの提供をこれまで以上に容易にし、パートナーのソリューション拡張、チャネルパートナーとの協業、Veeam利用の管理を1か所で行えるようにした。具体的には、すべてのワークロードに関して単一の使用率レポートを自動作成し、ポイントやワークロードを手作業で集計する時間を削減するとともに、「Veeam Backup & Replication v10」の全面サポート、サービスプロバイダおよびその顧客に向けて、新たなRESTful APIアクションおよびエンドポイントにより、さらなる自動化のための高度な選択肢を提供するAPIの強化が行われた。