米Red Hatは、「Red Hat Ansible Automation Platform」の最新版と、Automation Hubで入手可能な新しい「Red Hat Certified Ansible Content Collections」を発表した。
「Red Hat Ansible Automation Platform」の最新版では、従来と同様に本番ワークロードに必要なセキュリティ機能を提供するとともに、必要に応じて最新のAnsibleのイノベーションや技術を活用できる。また、Ansible Content Collectionsに加えて、自動化サービスカタログの入門編である「Ansible Tower 3.7」とAutomation Analyticsのアップデートが利用可能となっている。
「Ansible Tower 3.7」では、ジョブ処理におけるボトルネックの解消に役立つマイナーチェンジが行われた。また、パフォーマンスを維持するための共通APIクエリの処理の最適化や、ユーザーインタフェースの通信プロトコルの修正も実施されている。
Automation Analyticsには、ユーザーが自組織での自動化の有用性を評価し、各会社データに合わせたカスタマイズができる新機能Automation Analytics automation calculatorを追加。投資に対する過去、現在、将来のリターンが測定できるようになる。さらに、効率化に関するリアルタイムの指標を提供することで、より多くの領域における自動化の採用拡大を促進する。
ほかにも、物理、仮想、クラウド、またはコンテナをベースにする環境全般にAnsibleプラットフォームのプロビジョニング、リタイア、ロギングを広げ、自動化のリソース用のライフサイクル管理を提供するAutomation services catalogも用意している。
新しい「Red Hat Certified Ansible Content Collections」は、すべてRed Hatが作成・サポートする。AWS、Arista、Cisco、IBM、Juniper、Splunk、VyOSといったプラットフォームはじめ、その他の主要なネットワーク、セキュリティ、クラウドのパートナーで利用できる。現在は、Red Hatとパートナーから49個の認定済みCollectionが提供されている。
「Red Hat Certified Ansible Content Collections」では、Ansible Tower環境のより大規模な設定・管理・運用を可能にするAnsible Tower Content Collection、Red Hat Insights APIを使用して手動のタスクを自動化できるようにするRed Hat Insights Content Collection、Red Hat Satellite APIを使用して手動のタスクの自動化を可能にするRed Hat Satellite Content Collectionを利用できる。