日本オラクルとアシストは10月2日、UQコミュニケーションズが提供するUQ WiMAXの基地局建設業務システムのクラウド移行および障害復旧(DR)環境の構築に「Oracle Cloud Infrastructure」が採用されたことを発表した。
UQコミュニケーションズでは、DR環境を含む基地局建設業務システムの全面的なクラウド移行により、システム運用効率の向上および災害発生時の事業継続性を強化すると同時に、システム運用コストを3分の1まで削減できると見込んでいるという。
同社は、2020年3月から「Oracle Cloud Infrastructure」、「Oracle Database Cloud」を活用したDR環境を東京リージョンに構築開始し、2020年5月から運用を開始した。構築および移行には、アシストの「Oracle Cloud環境構築支援サービス」を活用し、2カ月で導入展開まで実現したとしている。
また、同社は「Oracle Cloud Infrastructure」、「Oracle Database Cloud」を活用したDR環境の導入効果として、以下の3点を挙げている。
- これまで週1回手動で行っていたバックアップ作業を自動化することで、人的エラーを解消し、運用効率を向上
- これまでバックアップファイルでしかデータを参照できなかった状態から、直接クライアントがデータベースを参照できるようになるなど、システムの利便性も向上
- 「Oracle Cloud Infrastructure FastConnect」の専用線で接続した際のデータ転送料が無料となり、コスト削減を実現
DR環境構築および移行の成功をもとに、現在アシストの支援を得ながら大阪リージョンに基地局建設業務システムの本番環境の構築を開始しており、2020年年末から移行開始を予定しているという。