自律型サイバーセキュリティで業界をリードするAI企業、Darktraceは、日本法人カントリーマネージャーの鈴木 真氏による新体制の下、日本におけるさらなる事業拡大を目指すことを発表した。英国市場でのIPOを機に日本でも活動を本格化するという。
ダークトレースは2013年に英国ケンブリッジで創業、2016年に日本法人を設立して以来、ルールやシグネチャに依存せず、事前設計やメンテナンスも不要なセキュリティサービスを提供。日本を含む世界100か国以上で4,700社を超える組織に導入されている。人間の免疫システムに着想を得て開発された「Darktrace Immune System」は、ネットワーク内外に分散する従業員やデバイスの挙動や通信の定常状態を人間のセキュリティチームに代わり独自のAIが常時学習・監視・可視化し、脅威の予兆を自動的に検知・遮断するツール。
日本のカントリーマネージャーに就任した鈴木 真氏は「2016年の日本法人設立以来、順調に伸びてきたものの、メッセージアウトとパートナリングがうまくいっていなかった。英国でのIPOを機に今後は、ダークトレース2.0として、日本を守るセキュリティの人材不足に取り組んでいく」と語る。
Darktrace Immune Systemを構成する製品群の1つである「Enterprise Immune System」に実装されているCyber AI Analystは、自動検知した異常やアラートの因果関係を瞬時に文章化し、日本語を含む8か国語で平易なインシデントレポートの生成までAIに一任できる世界初の機能。これにより、脅威の分析に要する時間を従来比で92%削減する。
今後は大手ディストリビューターと連携し、 日本語SOCサービスをバンドルして提供するとともに、1年間でCyber AI Analystを含む製品群の日本国内における売上を倍増することを見込んでいる。