ウイングアーク1stは、ジール、データブリックス・ジャパン(以下、データブリックス)と協業し、製造業のAI活用推進を目的としたソリューション開発について合意したことを発表した。
今回の開発では、BIダッシュボード「MotionBoard」とデータブリックスのレイクハウス・プラットフォーム上で機械学習等のAI技術を活用。これにより、製造業の現場において、容易に需要予測・予知保全・在庫適正化を実現するソリューション提供を目指すとしている。
主な特徴
- 市場データを用いた需要予測からの生産計画最適化:市場トレンドなどの外部データと、ユーザー企業の販売データなどを利用し、適切な販売量の予測により生産数量の最適化を実現
- 部品・原材料在庫管理、調達業務の適正化・効率化:生産計画、完成品在庫数、部品・原材料在庫、仕入れリードタイムなどのデータを利用し、適切な部品・原材料在庫数と仕入れタイミングを予測することで、欠品の減少・在庫回転率最大化と業務効率化を実現
- 生産設備の故障予測からの設備停止時間削減:温度や湿度、設備稼働時系列、アラート信号などのデータをAI活用により故障予測をし、生産設備の停止時間の減少を実現
- AI画像認識技術を用いた自動検品:製品不良の検品作業を、AI画像認識技術を利用し自動化をすることで、検品スタッフの経験差により差が生じていた検品品質を安定させるとともに、複雑な検品作業工程のため、困難とされている業務伝承の負担を軽減
今後は、製造業で課題となっている生産量適正化、部品・原材料適正化、品質維持・向上を目指し、データブリックスはプラットフォームを提供、ウイングアーク1stは「MotionBoard」の提供および導入支援、ジールはデータブリックスとウイングアーク1stの製品の提供における環境構築およびコンサルティング提案を実施。さらに、マーケティング活動は3社共同で行うとしている。
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