伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)は、オンプレミスのITインフラ環境をサービスとして利用できるソリューション「Hybrid Consumption Infrastructure」を、7月14日より提供開始した。社内システムとしてのセキュリティレベルを保ちながら、運用の自動化によりクラウドと同等の利便性があるソリューションだとしている。
同社は今回、ヒューレット・パッカード エンタープライズ(以下、HPE)の従量課金制のオンプレミス環境「HPE GreenLake cloud services」と、レッドハットの自動化プラットフォーム「Red Hat Ansible Automation Platform」を独自にパッケージ化。金融業や製造業のクライアントを中心に提供するという。
本ソリューションは、オンプレミス環境でありながら従量課金制でITインフラを利用可能だとしている。最小構成で、3台の「HPE ProLiant DL380」に「VMware vSphere」をインストールし、従量課金制の利用を可能にするオンプレミス環境「HPE GreenLake cloud services」として、クライアントの設備環境に設置。インフラ構築の自動化プラットフォーム「Red Hat Ansible Automation Platform」も組み込んでおり、サーバやストレージ、仮想化ソフトウェア、ネットワーク機器の自動化プログラムをCTCが作成することで、構築作業の省力化を実現するとしている。
また、VMware社の仮想環境をAWSで運用する「VMware Cloud on AWS」とも連携し、オンプレミスと同じ環境をAWS上で構築することで、DRの対応を含めたハイブリット型のクラウドサービスが実現可能だとしている。
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