IBMは7月21日、企業がランサムウェアなどのサイバー攻撃に備えた計画や、迅速な復旧ができるよう、「IBM FlashSystem」に新たなデータ保護機能を追加すると発表した。
今回、IBMはオールフラッシュ・ストレージ・アレイである「IBM FlashSystem」ファミリー向けの新機能「セーフガード・コピー」を追加する。「イミュータブル・スナップショット」によりシステム内で安全に隔離され、許可されていないユーザーがアクセスしたり、変更したりできないデータのコピーを自動で作成。データ損失やデータ侵害および、悪意ある活動やその他のデータ漏洩、運用妨害が発生した場合、ユーザーは侵害される前の時点のスナップショットからデータを復元できるという。
「セーフガード・コピー」概要
ストレージの管理者が任意の間隔でスケジュールすることで、スナップショットを自動作成。スナップショットは、ストレージ・システム上の個別セーフガード「プール」に分離するため、変更かつアクセスが不可能になるという。データは、プールに入れられると復元されない限り操作ができないため、改ざんや削除のリスクを抑えることができるとしている。
また、ユーザーは同機能を用いてバックアップから特定のデータを選択し復元することで、運用上の問題を診断することが可能。さらに、定期的にコピーを検証することで、問題の早期発見および漏洩データの調査を行うことができるという。くわえて、同機能ではストレージ・プロバイダーがユーザーのシステムにログオンして設定するのではなく、ユーザー自身がシステムを設定し、バックアップをスケジュールすることが可能だとしている。
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