日立製作所(以下、日立)は、データ利活用を推進する日立アドバンストサーバー「HA8000V」シリーズの新モデル「HA8000V/DL380 Gen10 Plus」と「HA8000V/DL360 Gen10 Plus」を、8月6日より販売開始した。加えて8月27日には、「ハードウェア安定稼働支援サービス」を販売開始するという。
本新モデルは、インテルコーポレーションのプロセッサーを搭載し、高い処理能力を実現。また、機器情報の見える化や、日立の保守員による定期メンテナンスにより、オンプレミス環境におけるサーバーの安定稼働と管理の省力化を支援する「ハードウェア安定稼働支援サービス」を提供するとしている。
「HA8000V」シリーズ新モデルの強化ポイント
高い処理能力によりデータ利活用を推進
従来モデルと比べ、1プロセッサーあたりの最大コア数が1.4倍の40コア、最大メモリ容量が1.3倍の8TiB、最大メモリ帯域幅が1.1倍の3200MT/sに向上。これにより、AIやディープラーニングなどの処理能力が求められるデータ利活用業務においても、処理性能を発揮するという。また、「PCI Express Gen 4」対応や、「NVMe」SSD搭載台数を従来モデルと比べ1.7倍へ増強したことで、仮想化環境におけるI/O性能も向上し、今後の事業成長にともなうシステム拡張にも柔軟に対応できるとしている。
「ハードウェア安定稼働支援サービス」により、サーバーの安定稼働と管理の省力化を支援
具体的には、サーバーログからファームウェアバージョンなどの情報を取得し、専用サイトに登録することで、ユーザーの機器情報を見える化。また、登録情報を基に、更新作業など安定稼働に必要な対応を日立が判断し、毎月ユーザーに提示するとともに、同社の保守員が定期的にファームウェアの更新作業や機器の簡易点検をおこなうという。これにより、ユーザーはバージョン情報確認や更新作業にかかる時間を削減しながら、業務の安定稼働を実現できるとしている。
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