デロイト トーマツ ミック経済研究所は、8月に市場調査レポート「レガシー&オープンレガシーマイグレーション市場動向 2021年度版」を発刊した。
本レポートは、マイグレーションを提供するソリューションベンダー計22社の2019年度~2021年度の実績と予想を調査。市場全体の集計分析と、2025年度までの中期予測を行い、レガシーマイグレーション、 オープンレガシーマイグレーション別に、マイグレーションの市場動向を考察しているという。なお、調査期間は、2021年6月~8月であるとしている。
調査によれば、レガシー&オープンレガシーマイグレーションの全体市場は、2021年度予想で1,288億円となっており、これは対前年比の116%に相当するという。市場構成⽐は、2020年度でソフトウェアライセンスが18%、コンサルティング・SI(ベンダー⾃社直販のみ)が75%、保守・サポートが7%だとしているほか、コンサルティング・SIは市場全体の70%以上を占めながら推移し、マイグレーション市場の中核を成していると述べている。
また、中期予測はマイグレーション市場全体で、2025年度が1,800億円であり、2019年度から2025年度までの年平均成⻑率CAGRは、市場全体で14.8%と予測されるという。そして、レガシーマイグレーションのCAGRは12.2%、オープンレガシーは16.2%であるとし、双⽅とも今後5年のマイグレーション案件は途切れなく続くとしている。なお、マイグレーションの対象は以下となっている。
- DXを推進する上で新技術やクラウドを採⽤したシステムの開発
- 過去のマイグレーションを経て、最後まで残ったシステム、あるいは⼿付かずのシステムの⾒直し
さらに本調査では、レガシーマイグレーションの移⾏⼿法別の中期予測は、リライトとその他(リテイン、上流資産 分析)の伸びが顕著に。リライトのCAGRは年率14.8%、その他は30.0%だとしている。
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