日本オラクルは、イトーキが業務プロセス改善と経営資源の最適化を実現するため、次世代の経営基盤に「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning(ERP)」を採用したことを発表した。
イトーキでは、分断された業務プロセスによるマニュアル作業の増大や、散在した経営データの集計・分析の工数負荷など、効率化や生産性の観点で改革の余地があったという。個別のホスト・システムに加え、一部でERPを利用しており、基幹システムの統合も取り組むべき課題に挙がっていたとしている。
また、構造改革プロジェクトでは、グローバルに展開するグループの販売、会計情報を全社で一元的に可視化し、経営資源の最適化を図る目的で複数のソリューションを検討。その結果、経営データが統合でき、業務フローの標準化、現場の見える化が実現できる「Oracle Cloud ERP」を選択したという。
「Oracle Cloud ERP」の採用にあたり、評価した点
- プロセスが全体に最適化された「Oracle Cloud ERP」のビジネスプロセス・モデルを適用することで業務フローの標準化を図り、業務の生産性が向上可能
- ビジネス・インテリジェンス(BI)が組み込まれた「Oracle Cloud ERP」により、経営情報の見える化や分析が容易
- 90日ごとに常に最新機能がアップデートされ、環境変化にも対応でき、運用・保守コストが低減可能
同企画本部 業務改革統括部 統括部長 田中理氏は、「ニューノーマル時代において、より広義な働く環境づくりが求められており、イトーキでは、こうした変化をビジネス・チャンスと捉え、新たな価値訴求とともに構造改革を推進しています。今回、『Oracle Cloud ERP』を採用し、業務プロセスの改善と経営資源の最適化を実現する経営基盤を構築します。サステナブルな社会の実現を目指し、従業員の働き方改革、ビジネスを通じたSDGsへの貢献と収益向上を両立する経営基盤として『Oracle Cloud ERP』を最大限活用していきます」と述べている。
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