日本ユニシスは、小売・通販事業者向けに提供するサービス利用型コマース事業基盤「Omni-Base for DIGITALʼATELIER」をユナイテッドアローズ(以下、UA)が採用したと発表。UAはECサイトとアプリをリニューアルオープンした。
UAはこれまで、EC販売用と実店舗販売用の在庫を別々の倉庫で管理していため、在庫移動で発生する販売機会のロスやリードタイムの増幅が課題だったという。「Omni-Base for DIGITALʼATELIER」を活用し、自社物流センターにフルフィルメント拠点を置くことで上記の課題を解決し、サイト・アプリの利便性向上と各種サービスの改善を通じた顧客体験価値の向上を実現するとしている。さらに、一括して自社運営化することで売上利益伸長を目指すという。
日本ユニシスは今後も「Omni-Base for DIGITAL’ATELIER」を通してEC・通信販売事業の業務効率化とコスト最適化の実現に取り組むとしている。
UAにおける「Omni-Base for DIGITALʼATELIER」導入で期待される効果
- 基本機能の改善:サイト表示速度の改善、検索アシスト機能による検索性能向上、セキュリティレベルの向上など
- CS(顧客満足度)レベルの向上:物流センター在庫引き当てによる最短配送対象商品の拡大、返品手続きの簡便化など
- 効率的な在庫コントロール:フルフィルメント拠点を自社物流センターに設置、フリー在庫からの在庫引き当てによる販売機会ロス、将来的なOMO施策への発展による、店舗在庫も含めた運用の効率化など
- コスト構造の改善:SaaSサービスの採用で投資金額を抑制、従来の委託による変動モデルから一部コストの固定化による運営コスト削減など
- OMOへの発展:実店舗も絡めたOMO施策を段階的に実施可能、実店舗と遜色のないサービスを提供など
- アプリの利便性向上:バーコード機能を使用した店頭でのアプリの活用など
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