アクセンチュアは3月28日、総合物流企業トランコムの情報システム子会社「トランコムITS」から、次世代の物流ソリューションおよびデジタルエンジニアリングの創造につながる事業を譲り受けると発表した。
アクセンチュアが獲得するのは、トランコムITSが持つロジスティクス領域向けのシステム導入、インフラ構築、コンサルティング、ソフトウェア開発やアウトソーシング事業、および関連するノウハウや顧客基盤だという。また、クラウド、IoTやセンサー技術などに精通した約190人がアクセンチュア インダストリーX(エックス)本部に加わるとしている。
同社は今後、トランコムITSが持つ専門性と同社のAIやDXの能力を組み合わせ、製造業をはじめとする顧客にサービスを提供するという。一例として、「AI POWERED SCM(サプライチェーン管理)サービス」との融合を挙げている。これによって、製造およびロジスティクス領域でプロセスの省人化・無人化を実現するソリューションが強化されるなど、デジタルを活用した変革支援体制を強化するという。
なお、アクセンチュアに事業を譲渡したトランコムITSは今後も組織として存続するとしている。
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