ノートンライフロックは3月30日、「ノートン サイバーセーフティ インサイトレポート 2022」を発表した。これはサイバー犯罪の実態や個人情報漏洩に対する意識と行動について、日本を含む世界10ヵ国 、1万人以上の消費者を対象に実施したグローバル調査によるもの。
本調査によると、過去1年間に日本では約7人に1人(推定合計1,620万人)が何らかのサイバー犯罪を経験したと回答。日本だけで、推定被害総額は約320億円にも及ぶという。
昨年発表された「ノートンサイバー犯罪調査レポート 2021」の調査結果と比較すると、直近の1年間でサイバー犯罪を経験したと回答する日本人は、推定約240万人減っている一方で、被害総額は約100億円も増加したという。
日本で最も多く報告されたサイバー犯罪はアカウントへの不正アクセスとなっており、また約10人に1人がコンピューターやスマホ、IoT機器などにマルウェアを検出したという。
なお日本人の74%が「いつかは自分の個人情報が盗まれると思う」とした一方で、76%は個人情報が漏洩した際の対処法が「わからない」と回答しており、個人情報流出の実情と対策を知る必要があると、同社は述べている。
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