日本オラクルは4月4日、NTTドコモが、顧客情報管理システム「ALADIN(アラジン)」の開発環境を「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」で構築したと発表した。なお、既に2月から稼働開始しているという。
同社は、OCI上に構築した開発環境により、開発者が利用するリソースの制約やアプリケーション開発者の環境設定の作業負担など、従来のオンプレミス環境での課題を解消。必要なときに必要な開発リソースの利用が可能になり、コスト最適化を実現したという。今後はCI/CDツールを活用し、運用管理の自動化にも取り組んでいくとしている。
また、障害発生時のALADINのデータベース習熟訓練に利用していたオンプレミスのOracle Database環境もOCIに移行した。「Oracle Database Cloud」に移行することで、「Oracle Database Real Application Clusters(RAC)」 環境を訓練実施時だけ従量課金で利用可能になり、トータルコストを約95%削減したとしている。
今後、同社では、現在オンプレミス環境にある運用テスト環境のクラウド移行も検討していくという。将来的な開発環境のフルクラウド化に向け、引き続きOCIを活用していく予定だとしている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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