日本オラクルは4月11日、三井不動産が全国に展開する商業施設の運営管理を担う基幹システムおよび災害復旧(DR)環境を「Oracle Exadata Cloud Service」を含む「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」上に移行し、稼働したことを発表した。
「OCI」への移行による業務への影響は一切なく、スムーズなクラウド移行を実現したとのこと。
バッチ処理に要する時間も改善され、以前の335分から162分と約50%短縮した。他にも「Oracle Exadata Cloud Service」によりデータベースのリストアが迅速化されたことで、DR環境との切り替えに要する時間が240分から175分へと約1時間の削減につながったという。
また、コスト面についても、同社はオンプレミスで構築した場合と比較し、5年間のTCOで約30%の削減効果を見込んでいる。
同社DX本部の技術統括である桜井昇氏は今回の稼働に対して、安全かつストレスフリーに移行する条件をクリアしたうえで、期待以上のパフォーマンスとコスト削減効果を得ることができたという。
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