タニウムは4月22日、事業戦略説明会を開催。合わせて、ワンストップ型のエンドポイント管理ソリューション「コンバージド・エンドポイント管理(XEM)」というカテゴリーの定義、および準ずるサービスを発表した。
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はじめに、同代表執行役社長の古市力氏が2023年度の事業戦略を説明。同社は次の3点を重点領域にしているという。
1.Tanium Cloud 1stの徹底的な推進
顧客がクラウド移行を希望する傾向にあることを踏まえ、すべての新規提案で「Tanium Cloud」を推進するとした。「グローバルでのガバナンス」といった観点で、オンプレミスからクラウド移行への要望が多いとし、移行サービスも提供するという。さらに、Microsoft Azureで同社製品の販売を開始したことを挙げ、今後もパブリッククラウドのパートナーシップを強化していくとしている。
2.お客様のDX施策を強力に保護するXEMの提供
DXの浸透によって、実際に攻撃の対象となるエンドポイントといった「アタックサーフェス」が拡大していると指摘。そこで同社は、IT運用管理やセキュリティだけでなく、両方をワンストップで提供していくことを「XEM」とカテゴライズし、その領域のソリューションをリードしていくと話した。
3.パートナー協業強化による顧客基盤の拡大
中堅・中小向けにMSPビジネスの拡大、EDRなど他ソリューションとの連携強化、アセスメントサービス刷新を進めていくという。今後、パートナー向けにインセンティブやトレーニングを拡充していくとしている。
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次に、XEMソリューションについて、同社 執行役員 テクニカルアカウントマネジメント統括本部長の小松康ニ氏が説明した。同社は、XEMの機能として必要なソリューション領域を、次の5つに整理しているという。
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脆弱性の管理を含むXEMすべての機能について、「可視化」「対処」がセットになると強調。その上で、従来は、可視化しても対処するには管理者の経験・知見に依存していたと指摘した。そこで同社は、どんな対処をすべきかを示す「Actionable Insights」という考え方に基づき、機能レベルを高めていくという。
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