マクニカとエクスポリスは、スマートシティの実現に向けた業務提携および代理店契約を締結したことを発表した。この協業により、データ流通プラットフォームの共同開発・提供を通じて、地域のデジタル実装を加速させ、地域課題の解決に貢献していくとのこと。
2021年に掲げられた「デジタル田園都市国家構想」では、地方からデジタル実装を進め、持続的な発展を目指す取り組みが進められている。しかしその実装にあたっては、地域のデジタル実装やデータ連携基盤の導入における技術的ハードルが高いという。
さらに導入後は流通データが静的にとどまることで、結果としてデータの利活用が進まないなど、デジタル実装の実現には至っていないのが現状とのこと。
そこで両社はリアルタイムな街のデータ取得から分野を横断した静的・動的データ流通を支えるデータ流通プラットフォーム「Expolis Cloud Platform」を共同で開発し、これによって地域の実情に合わせたデジタル実装を加速させ、地域課題の解決を目標に掲げる。
マクニカでは、街を走行する様々なモビリティから「Macnica Mobility Data Platform(MMDP)」を通じて、リアルタイムに変化する地域の情報を取得する。今回の共同開発では、MMDPの動的データを「Expolis Cloud Platform」に流通させ、地域の住民・産業・行政をはじめとするステークホルダーに対して、それぞれの地域におけるリアルタイムなデータ利活用を実現する基盤を開発・提供するとのことだ。
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