7月7日、日本オラクルは新年度事業戦略説明会を開催した。
冒頭で、日本の現状として名目GDPとIT投資がほとんど成長していないことから、今までとIT投資額が変わらないという前提のもとに戦略を策定しなければならないと説明した。
同取締役 執行役 社長 三澤智光氏は、「IT投資構造の変革は必須であり、保守のほとんどが人件費というのが実態ではないか。また、受託開発率も高く、労働生産人口も減少していく。日本オラクルでは『ITコスト構造の変革』『デジタル化による業務の自動化』という視点で貢献できる」と述べる。
また、エンタープライズITにも多くの課題があるとして、下図を提示。少しでも改善に貢献したいと2023年度の重点施策を発表した。
Oracle Cloud InfrastructureとOracle Cloud ApplicationsにおけるIaaSとPaaSの特長を生かして、ミッションクリティカルシステムの近代化を促進してきたとして、「ここまでの規模と実績を持つクラウドベンダーを知りません」と三澤氏。ローコストかつ短期間でデリバリーしていくことも重要だとし、パートナー企業にノウハウを展開している最中だという。
加えて、「日本オラクルは、“ピュアSaaS”として提供できている唯一の企業です」と三澤氏は述べた。
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