花王は12月15日、生活者と直接つながる双方向のデジタルプラットフォーム「My Kao」を立ち上げ、運用を開始すると発表。同日、記者説明会を開催した。
登壇した同社 常務執行役員 DX戦略推進センター長の村上由泰氏は、まず同プラットフォームの立ち上げ背景として次の4つの着眼点を紹介。
- 情報過多で何が正しいか、わからなくなっている
- デジタルであらゆるものがデータ化
- モノづくりの主体が生活者に
- 花王の強み 幅広い商品ライン、モノづくりの知見
そのうえで、同プラットフォームで提供される機能は「知る」「体験する」「買う」「創る」の4つだとした。顧客がそれぞれを体験することで、同社には多くのデータが集まる。それらを「くらしビッグデータ」と名付け、社会に還元していくという。具体的に、サービスのリコメンドや商品開発、社会への情報発信だとした。村上氏は「ホワイトペーパーのような形で定期的に世の中に発信していきたい」と話す。ほかにも、様々なパートナーとのタッグや産官学の連携も検討しているという。
最後に、花王がDXを通して目指す姿として、モノを作る製造業から、体験を創る「UX(ユーザーエクスペリエンス)」創造企業への変革だとした。
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