花王は2月28日、Preferred Networks(以下、PFN)とともに「仮想人体生成モデル」のプロトタイプを開発したと発表。また同日、花王はNTTドコモ(以下、ドコモ)とヘルスヘア領域における協業に合意した。
仮想人体生成モデルは、健康診断などで得られる身体に関する項目から、多種多様な1,600以上の項目がどのようなパターンで現れるのかを示すことができる統計モデルだという。ある項目のデータを入力すると別の項目の推定データが出力でき、入出力する項目は自由に設定できるとしている。
今回、ドコモのスマートフォン向け健康管理・増進アプリ「dヘルスケア」における顧客の日々の記録データの一部を、顧客の同意に基づき、花王の仮想人体生成モデルに入力することで、健康や生活などに関する1,600項目以上の様々なデータの推定が可能となるという。
花王は今後、協業する複数の事業者と同モデルの活用について、2022年中の実用化を目標に検証を進めていくとしている。さらに、同社はPFNの協力のもと、2023年初頭を目標に同モデルをAPI経由で提供する、新規デジタルプラットフォーム事業の開始を目指しているという。
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